この章の目的

この章では、この本で何を作るのかを最初に確認します。 いきなり設定作業に入るのではなく、完成形のイメージと必要な準備を先に整理し、 これから行う作業の意味が見えやすい状態を作ります。

この本で作るもの

この本では、用意したパソコンに Ubuntu Server をインストールし、 その上でメールサーバーを構築していきます。 準備編では基本的な動作確認までを行い、 実際編では有料ドメイン、SSL TLS、マルチドメイン化、認証用DNSレコード、 不正侵入対策まで進めて、より実運用に近い形を目指します。

完成までの大きな流れ

まずパソコンを準備し、Ubuntu Server をインストールします。 次に基本設定とネットワークの考え方を整理し、 No-IP の無料ドメインを使って Postfix と Dovecot の基本構築を進めます。 そのあとで有料ドメインを取得し、公開運用に必要な設定を追加していきます。

準備するもの

最低限必要になるのは、Ubuntu Server を入れるためのパソコン、 作業確認に使う別のパソコンまたは端末、 インターネット接続、 そして設定変更ができるルーターです。 後半ではドメイン取得や証明書導入に関する作業も入るため、 外部公開を意識した確認も必要になります。

この本の読み進め方

この本は、初心者が画面を見ながら追体験しやすいように、 本文、画面例、確認ポイント、実行コマンドを組み合わせて進めます。 すべてを一度で理解する必要はなく、 まずは手順どおりに動かしてから、 あとで考え方を読み返せる構成を目指します。

第1編と第2編の違い

第1編の準備編では、メールサーバーの基本を動かしながら学ぶことを重視します。 第2編の実際編では、取得した有料ドメインを使い、 SSL TLS の導入、SNI を使ったマルチドメイン化、 Postfix と Dovecot の設定見直し、 DKIM、SPF、DMARC の登録、 不正侵入対策と保守運用まで扱います。

この章のまとめ

この章で大切なのは、メールサーバー構築が単なるアプリの導入ではなく、 パソコン、OS、ネットワーク、ドメイン、メールソフトの役割がつながって初めて完成することをつかむことです。 次の章からは、まず土台になるパソコンの準備と構成確認に進みます。

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